うみのしずく

マリンアクアリウムという、海から飛び出た小さな世界を日々愛でています。

  • ペルコを立ち上げて 1ヶ月

    GEX社のオールインワン水槽「PERCO(ペルコ)」を立ち上げて 1ヶ月が経ちました。

    生体はとても健康で、概ね順調です。タカノハヅタを除けば。涙

    そんなマリンボトルの立ち上げ記録を残しておきます。
    長期飼育を実現し、ボトル内がもっと華やかになったら、ためになる情報も投稿していきたいものです。

    1日目

    ペルコを箱から出して洗浄した後、自宅にストックのあったアラガライブを底砂として敷き、人口海水を入れてポンプを循環。

    本水槽のリングろ材を4つ入れて放置しました。

    11日目

    マリンボトル内にコペポーダが湧いてきていることを確認できたので、リングろ材を本水槽に戻し、生体導入に向けた準備を開始。

    ヒーターや水流ポンプ、エアレーション機材、追加の照明などの導入を進めました。

    12日目

    少量のライブロックやフジツボの抜け殻、タカノハヅタを投入。

    さらにテールスポットブレニーを入海させました。テールスポットブレニーはその後「ぽち」と名付けました。

    タカノハヅタは入海して早々スイッチが入り、翌日から新芽がたくさん出てきて増殖・急成長し始めました。このときは順調に思えました。

    テールスポットブレニーの「ぽち」。当初はかなり臆病な感じでしたが、数日後には餌を求めて寄ってくるようになりました。手前や背面にはタカノハヅタが茂ります。

    15日目

    3cmほどの小さなカクレクマノミ2匹とルチルスハーミットクラブを入海させました。

    カクレたちはその後「つな」と「てん」と名付けました。

    カクレは大きくなるのが早いので、マリンボトルに長居できないと思われます。手狭になってきたら本水槽へ移動させねばですね。

    その他、スターポリプも入海させました。

    入海前の水合わせ中の「つな」と「てん」、からだを寄せ合います。
    サイズ感が似ていて、時折小競り合いがあります。下の方、右胸ビレの黒が点の個体が「てん」です。
    体色の赤が美しく非常に小さいルチルスハーミットクラブ。貝殻に籠ることが少なく、水合わせ中もずっと動き回ります。入海後、すでに何回か脱皮しています。

    20日目

    前回の記事でも紹介した水槽用クーラー(TEGARU2)を接続しました。

    連日水温の変動を確認していますが、25度前後をキープできていることを確認。

    ここ1ヶ月の中で、このときが一番きれいな情景でした。

    24日目

    前半急成長を見せていたタカノハヅタが調子を崩し始めました。

    枯れかけや葉緑素が抜けた葉は小まめにトリミングし、匍匐枝(ほふくし)を切って連鎖的な被害を防ごうとしたものの、止まりません。

    トリミングして取り出したタナノハヅタの葉。

    やたら水が透き通っていて底砂は綺麗、ライブロックの石灰層も拡大している状況のため、マリンプランツの成長に求められるような栄養塩の枯渇が疑われます。しかしながら、水質検査の試薬のストックがなかったため計測ができておらず。

    30日目

    日常的にアラガミルクやパープルアップを添加して微量元素は補っていたのですが、タカノハヅタは状態が良くないため、泣く泣くマリンボトルから全て出しました。

    マリンプランツに関しては、ネットや雑誌でSONOさんをはじめとする方々の記事を拝見しているものの、まだまだ勉強中です。

    今後はセンナリヅタなどをまずは投入し、様子を見ていきたいなと考えています。


    投稿者について

    しょもた

  • ペルコにクーラーを接続

    この記事では、GEX社のオールインワン水槽「PERCO(ペルコ)」に水槽用クーラー(ゼンスイ社製 TEGARU2」)を接続する方法を紹介します。
    ペルコにカット加工を施す方法のため、参考にされる方は自己責任でお願いします。

    まえおき

    ペルコを稼働し始めて20日ほど経ちました。

    天気予報によると、4月中旬だというのにこの先夏日が続くということで、水槽用クーラーの設置を急ぐ必要が出てきました。

    どうやってペルコに水槽用クーラーを接続しようか考えるのを先延ばしにしていましたが、もう動かねばです。

    そもそも、マリンボトルの場合、部屋の空調で何とかする人が多いのかもしれません。

    しかしながら、マリンアクアリウムを始めた当初、水槽用クーラーがなかったせいで苦い経験をしている私にとって、水槽用クーラーはマストの機材なのです。

    マリンボトルという小さな飼育槽の中に水中ポンプやホースなどを入れまくるのはスペース的にも見た目的にも難がありますが、ペルコの場合、いくらか機材を隠せるろ過槽を配備しているので、ペルコを選んだという背景もあります。

    とはいえ、そこそこ太いクーラー用のホースを2本(INとOUT)、ろ過槽に上手く通せるかの確証はありませんでした。

    「ペルコ クーラー」とインターネット検索してもほとんど引っかからず、YouTuberのVIVA AQUAさんの動画が唯一(?)出てくる状況です。私は何度もこの動画を視聴したのですが、 3Dプリンターで自作されたアタッチメントのフィット具合は見事です。しかしながら、技術力があってなせる技で、そう簡単に真似できるものではないと思います。
    私はというと、3Dプリンタが自宅にあり、過去には趣味で3Dモデリングを長年やっていたのですが、CADは未経験で、アタッチメントを作るために今から習熟度を上げるのは現実的ではないと考えました。

    今回は、アタッチメントを自作することなく、備品の購入と工具による加工のみでペルコに水槽用クーラーを接続していきます。

    なお、繰り返しとなりますが、ペルコにカット加工を施す方法のため、参考にされる方は自己責任でお願いします。

    現状と完成イメージ

    現状、ペルコのろ過槽には既に多くの機材が入っています。
    ペルコ付属のメインポンプやフィルターの他、エアストーンとヒーターが入っていて、そこから電源ケーブルやチューブがろ過槽の外へ出ます。

    あとは、水流ポンプのケーブル1本と専用ライトのケーブルが3本、ろ過槽の中蓋の上を通ります。

    クーラー設置前の配線・配管

    こんな状態なので、ろ過槽背面にあるケーブルの抜け穴に余裕はありません。

    ※個人的に、専用ライトだけでケーブルが3本も出るのはナンセンスだに感じ、将来的にはライトを変えていきたいなと考えています。

    この状態からクーラーを接続したときの完成イメージはこちら。

    【完成イメージ】クーラー設置後の配線・配管

    クーラーに接続するポンプは、水の流れからみてフィルターの奥側に入れた方が良いです。

    フィルター手前はそもそもスペースが狭いので、ここに入れられる水中ポンプ自体あまり存在しないのではと思いますが。フィルターの奥に設置した方が、クーラーの中に汚れが溜まりづらくなります。ゼンスイ社の説明書にもそのような説明がありました。

    また、クーラーによって冷やされた水が何度もクーラーに取り込まれてしまっては冷却効率が悪いため、水中ポンプの位置は高めに、クーラーから出てきた水を出すホースの位置は低め(メインポンプ近く)にします。

    準備するもの

    今回購入したものと、施工で必要な工具などは以下の通りです。

    (購入したもの)

    • クーラー : ゼンスイ TEGARU2
    • ホース(内径 8㎜、外径 10㎜)
    • 小型の水中ポンプ(180ℓ/h)
    • タカギ L型ホース継手(8㎜) QG400L08 ×2個

    (工具など)

    • ニッパ
    • 小さなドリル
    • ヤスリ
    • はさみ
    • マスキングテープ
    • 瞬間接着剤
    もはや手軽な金額ではないTEGARU2
    小型の水中ポンプと タカギ製のL字ホース継手
    どちらも内径が8㎜のホース。左が今回別途購入したホース(外径10㎜)、右がTEGARU2付属のホース

    TEGARU2にも内径8㎜のホースは付いてくるのですが、外径が大きいため今回紹介する施工方法で使うのは難しいのかなと思います。

    施工手順

    まずは、ペルコのライトカバーをカットしていきます。
    ケーブルの抜け穴で干渉する部分を鉛筆で印付けし、ニッパでカットします。割らないよう、急がず、ちまちまとカットしていきます。その後、ヤスリをかけて滑らかに仕上げます。

    鉛筆で線を引き、亀裂が入らぬよう細かくニッパで切り落としていきます

    続いて、中蓋をカットしていきます。
    マスキングテープで印をつけ、その内側をドリルで穴あけしていきます。穴の間をニッパでカットして切り抜き、ヤスリをかけて仕上げます。(大昔の記憶、ミニ四駆で肉抜き改造をする感覚でした)

    長さを測らず感覚のみでカットしましたが、このくらいの切り落としでちょうど良かったです

    続いて、水中ポンプとホース、L型ホース継手を繋ぎます。
    ろ過槽の横に並べて長さを確認しながら、ホースをいい感じの長さでカットします。
    水中ポンプの排出口のアタッチメントは外れるタイプだったので、瞬間接着剤で接着しておきました。

    ポンプの口の部分は瞬間接着剤で接着し、ホースを差し込みました

    クーラーから出てくる方のホースも同じようにL型ホース継手を使い、ろ過槽へ垂直にホースを落とします。
    かなりビジーですが、全てのケーブルやチューブ、ホースを背面から出せました。

    中蓋の様子、L型ホース継手がいい仕事をしています
    背面の様子、かなりビジーですが収まりました

    ホースは外径が小さいものを使用したため、クーラー付属のホースクリップでしっかり固定できません。
    マスキングテープを巻いて外径を大きくした上で、クリップで留めました。

    マスキングテープを巻いて足らない径を補完、クリップで留められました

    まとめ

    天気予報どおり、設置した翌日から30度ちかい気温になり、ギリギリ間に合いました。
    TEGARU2は時々稼働し、水温安定に貢献してくれています。

    ペルコを置いているリビングはもちろんエアコンを使用するものの、水槽優先の温度設定では人が快適でない場合もあります。
    エアコンを使いつつ、水槽用クーラーがあると安心ですね。


    投稿者について

    しょもた

  • はじめましての投稿

    2019年からマリンアクアリウム(海水魚やサンゴの飼育)を始めて、かれこれ6年経ちます。

    その間、水槽を増やしたり減らしたり、Instagramでアクア垢を始めては閉じたり、熱量が落ちた時期もありました。
    ミドリイシ飼育にハマって、低栄養塩水槽を維持すべく数字の追求(水質研究)に没頭してた時期もありました。
    いろいろありましたが、我が家の小さな海「うみのしずく」を営み続けてきました。

    最近はというと、海の生き物とそれを取り巻く環境に関して学びたい欲が高まっています。
    私が飼育しているサンゴ礁の魚とはちょっとジャンルが違いますが、今年の3月にNHKスペシャルでやっていたシーラカンス特集を観て、海の神秘に改めて魅了されたのがきっかけだった気がします。

    そこから、世間からひと足かふた足遅れて、マリンボトルをはじめてみたり。

    現在は、Reefer NANO と マリンボトル(GEX ペルコ)の2つの水槽だけで、小規模にやっています。
    マリンボトルはまだ先週始めたばかりですが。

    マリンアクアリウム以外のネタも多々載せていくと思いますが、このブログに記録を残していきます。

    最初の投稿ということで、ひとまず、我が家の過去の水景をいくつか載せておきます。

    ミドリイシをはじめとするSPS、LPS、ソフトコーラルのミックスドリーフ水槽
    マクロススエンゼルはReefer 250で飼育していましたが、Reefer250を畳むとき、他の魚たち含めショップに引き取ってもらいました。
    以前は一番好きな魚だったインドニシキ。こちらもReefer250で飼育していました。今はケントロピーゲが一番好きです。
    自作の浅瀬水槽で飼育していたハマクマノミ。こちらの水槽も一昨年撤去しました。浅瀬はいつかまたやりたい水景です。

    投稿者について

    しょもた