今回は、GEX社のオールインワン水槽「PERCO(ペルコ)」の使用開始1.5ヶ月時点におけるレビュー記事です。
使用前から懸念していたことや期待していたポイントも含め、実際に使って感じたメリット・デメリットを率直に紹介します。
ペルコ自体、ネット上での販売価格をみる限りかなり値下がりしているようなので、セールス面はどういう状況なのか?今後も長期的に販売が続くのか?などは不明ですが、これから購入を検討している方にとって少しでも参考になれば幸いです。
なお、そもそも開始1.5ヶ月のコンディションはどうなのかというと、すこぶる安定しています。
コンディションについては今回のメイントピックではないので、参考情報として末尾に添えておきます。
▼メリット
①マリンボトル内をすっきりと見せられる
私がペルコを選択したのは、ろ過槽(U-TOWER)の存在でした。
水槽用クーラーと接続するためのポンプやヒーターなどはマリンボトル内に入れなくて済みます。空調だけで水温管理する方には無縁の話ですが、そうでない人にとってはメリットかと思います。
水流ポンプこそマリンボトル内に配置する必要はありますが、実際に設置してみると見た目がかなりスッキリします。
ただ、U-TOWERからマリンボトル内へ戻ってくる水の吐出口はペルコ特有で、これはちょっと邪魔ですね…。
②揺れに対する安定感
日本に住んでいる限り、突然の地震に対する備えは重要です。
マリンボトル単体と比べると、U-TOWERとともに土台に固定されているペルコはやはり揺れに強いと思います。
とはいえ、土台の作りはチープでゴム足などはついていません。そのまま置いているだけではグリップが効かないので、私は滑り止めをつけています。
▼デメリット
①専用照明が煩わしい
U-TOWERから伸びる照明スタンドには、専用の照明(クリアLEDフラッティ)を最大3灯まで取り付けられます。
しかしながら、この照明スタンド、実に邪魔です。
ピンセットやハサミでマリンプランツをトリミングするときや壁面の石灰藻をスクレーパーで削るときなど、何かと照明スタンドが干渉します。とくに、U-TOWER側の内壁は照明スタンドを外さないとリーチしづらいので汚れがちです。わざわざ照明スタンドを外す度に、うちのカクレたちは大騒ぎ。
また、U-TOWER側から水換えができることで魚にストレスを与えないようなことをメーカーは謳っていますが、結局照明スタンドは外す必要があるわけで、あまり意味がないです。(カクレたちは大騒ぎ)
フラッティを3灯つけたらコードまで3本出てくるという点もビミョーですね。
マングローブの苗をボトル外に飛び出させることも不可です。
今後どのくらいペルコを使い続けるかは分かりませんが、長く使うと決めた場合は、別添えのライト(眠っているRed Sea ReefLEDあたりが良さそう)に置き換えることも検討します。

②U-TOWERは決して使い勝手が良くない
U-TOWERはちょっと物足りないです。
別売でも良いので、クーラーなど外部装置にホースを伸ばすためのアタッチメントがあったり、小型のエアリフト式プロテインスキマーを取り付けられるようにするアタッチメントなどが出てくると楽しいのですが。
海水「も」できますよ、といった感じなので、そのあたりは期待できないと思います。
1.5ヶ月使ってみて、今のところはこのような所感を抱いています。
私にとっては、メリットもデメリットも大きいなという感じです。
いっそのこと普通の水槽に切り替えた方が楽なのですが、球体というかたちにはやはり心が惹かれます。
もしこの先半年〜一年ほど使用し続けていたら、中長期使用のレビューも書いてみようかなと。
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[参考情報] 現在のペルコのコンディション
▼生き物やマリンプランツ
魚やヤドカリ、サンゴ(といっても現状スタポのみ)のコンディションは崩れることなく、非常に良好です。
マリンプランツも成長が著しく、テールスポットブレニーの噛みちぎり(食べるわけではなく)さえなければもっと丈が伸びることでしょう。マリンボトルという小さな空間において、マリンプランツとテールスポットブレニーはちょっと相性が悪そうです…
なお、週1回1/3程度を換水し、数日に1回少量のアラガミルクと連日少量のパープルアップを添加しています。
[飼育している生き物・マリンプランツ]
- カクレクマノミ×2
- テールスポットブレニー
- ルチルスハーミットクラブ
- スターポリプ
- マリンプランツ(クビレヅタ、タカツキヅタ、ヘライワヅタなど)
▼景観
連日のパープルアップ添加による影響が大きいと思いますが、苔は増えてきました。
しかしながら、マリンプランツによる浄化、テールスポットブレニーやヤドカリによるクリーニングもあってか、見るに耐えないというほどではありません。
ガラス壁面のうっすらとした苔は、シッタカガイなどの導入もありですが、局面対応のクリーナーで除去しています。
また、パープルアップのおかげもあってか、ライブロックの石灰藻はかなり立派に拡大してきました。
一方で、ガラス壁面には石灰質の藻(放置すると大変)も出始めたので、局面対応のスクレーパーを使いゴリゴリ削っています。
マリンプランツに関しては、とくにクビレヅタやタカツキヅタの成長が著しいですが、前述のとおりテールスポットブレニーの噛みちぎりもあっていまいち高さが出ない我が家の水景です。
上から覗くと水面の油膜が目につくため、こまめにキッチンペーパーで取り除いています。
▼機材
1.5ヶ月程度で不具合が出たら困りますが、今のところ機材に問題はありません。
ペルコ本体に付属していた活性炭のフィルター(スリムマット)は、別売のバクテリアスリムマットに変更しました。
とくに活性炭のスリムマットに不都合を感じていたわけではありませんが、お試しで。



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